どんぐりさんは都会から田舎に移住しましたが、田舎の生活ってどうですか?不便だとか、価値観が合わないとか良くない話も聞きますが…
そんな疑問にお答えします。
確かに田舎の生活は未知ですよね。実際に5年住んで感じたことをお話しますね。
▼この記事を書いた人
〇名前:どんぐり♂
〇関東から北海道に移住して5年
〇畑を借りて耕したり田舎生活を満喫中
〇田舎のおじちゃんおばちゃんととても仲良しになりました。
すっかり田舎に馴染みました。関東に住んでいた時間が長いので、田舎・都会それぞれの良い点・悪い点を実際に経験しています。
最初人口3000人の小さな町に住んでいました。
今は人口35000人の少し大きな町で暮らしてます。
この記事には以下のことが書かれています
- 田舎の価値観について
- 都会から田舎に移住してみてわかったこと
- 田舎の中の都会がおすすめなお話
この記事を読めば、「田舎ってこんなところなんだ」と都市部に住んでいる方も理解できます。
結論としては田舎も都会も良い点・悪い点はそれぞれあって、その人がどちらに合うのかもしくは合わないかの違いだと思います。
最初は田舎の良くない点に焦点を当てますが、私は田舎の人と環境が大好きです。
では見ていきましょう!
田舎の価値観
田舎ならではの価値観があります。それは
- 昔ながらの風習
- 正しいことが正解だとは限らない
- 現状を変えようとしない
大きく分けてこの3点です。
都会と違い、田舎は代々その地で住んできた方々がいるので、歴史があり独自の風習があるのです。
昔ながらの風習
現代では薄れてきたものの、いまだに独自の風習も見られます。
- 男尊女卑
- 権力者が偉い(議員や地主など)
▼ 男尊女卑
少なくなりましたが、この考えを持つ方。高齢者を中心に目立ちます。
まだ男の方が偉いと思っている人が一定数いるのです。
「男は家事をやる必要はない」
「女は外に働きに行くべきではない」
両者とも私が実際にお会いした方の言葉です。
昭和時代だなぁ
「必ずお風呂はお父さんから」そんな決まりの家もありました。
ただ、若い人たちはこういった考えの人いません。若人たちはしっかり時代に合わせ成長しています。
中には「女も働いて、男も家事をやる時代よ」と言い、スマホを使いこなす90代のスーパーおばあちゃんもいたりします。
▼ 権力者が偉い(議員、地主など)
どの地方にも絶大な力を持つ権力者がいます。
それが町会議員や土地の地主さんですね。どこも代々続く家柄が多いです。
人格者が多いのですが、元議員の高齢者などたまに面倒なのもいたりします。
〇以前話したことを忘れる
〇自分の都合の良い記憶に書き換える
こんなことが多く、「この前言ったべやー」なんて怒られたりします。(本人に悪気はありません)
実際に正しくなくても権力者が言ったことが正しくなるので、程よい距離感が大事だったりします。
仲良くなれば良い味方なんだけどね
▼ 個人情報が筒抜け
みなさん噂話が好きです。
あそこの息子さんは〇〇高校を出て、□□で勤めている
そこの娘さんの子どもは〇歳で△△の大学に行っている
ここの人は〇年前離婚して、奥さんは△△に行った
こんな感じで近所の家の親族の情報まで全部持っています。
新しく越してくると「どこから来た、なにしてる、何歳、妻はなにしてる、子どもは…」いっぱい聞かれます。
そしてそれが一気に集落中に広まっていたりします。
ゴシップネタが大好きね
SNS以上のネットワーク!
正しいことが正解とは限らない
上の権力者の話にも通じますが、間違っていても強い人(権力者)が言うと正解になりえます。
今までと違う方法で行おうとすると「それは間違いだ」となったりします。
少し悪い言い方ですが、思考停止した人の考え方です。
実際に私は仕事(病院のリハビリ)の仕方が今の時代に合わないので
「今はこっちのやり方が通常です。変えていきませんか?」と言ったことがあります。
それに対して即
「今まで、このやり方だからさ」
と反論されて何も言えなかった。そんな経験があります。
なので今行われているのが正しいのであって、何が正しいのかは重要ではなかったりします。
言いたいことも言えないこんな世の中
現状を変えようとはしない
今までのやり方・方法が正しいと思っている
ので基本的に新しいことに挑戦しようとする人が少ないです。
そのため変化が少なく、良くも悪くも現状維持が続いています。
「歴史を重んじる」と考えれば素敵なことでもあるのですが…
仕事で相手とのやりとりでも(相手もPC使ってます)
私「そしたら書類できたらPDFにしてメールで送りますね」
相手「??…メールではなく、ファックスでお願いします」
私「???(なぜ…)」
こんなことも何度もありました。
なので「新しいことをやろう!」そんな人が少ないのを肌で感じます。
挑戦無くして発展はないぞ~。
都会から田舎に移住してみて
いろいろ田舎のデメリット書きましたが、私は田舎が好きです。大好きです。
人と人との距離が近く、濃度の濃い生活ができる。そんな環境が好きです。
なんだかんだ人は(ほとんどの人は)優しいし、親切ですからね。
- 都会の生活
- 田舎の生活
両者に住んでみて感じたことをまとめます。
都会の生活
- いっぱい稼いでいっぱい使う
- 他者との距離感がある生活
良くも悪くもこの2つかなと思います。
▼ いっぱい稼いでいっぱい使う
いっぱい散財してきました!
町には欲望を刺激するものがたくさんあるんです。
ブランド物の服、鞄、時計。立派に見せるためのドレス、スーツ。
飲み屋やご飯屋も多く、何でもお金を使う必要があった印象です。
そのため稼ぐ必要があり、残業までして頑張って稼いでストレスを溜めてました。
その溜まったストレスを買い物や飲み会で発散するのが一連のループでもありました。
とはいえすぐ買い物できるのは便利でした。
▼ 他者との距離感のある生活
友人も含め近所の人、職場の同僚など適度に距離感がありました。
あまり根掘り葉掘り聞く人もいないですし、嫌がられますものね。
■良い意味で言えば適切な距離感
■悪い意味で言えば冷めた人間関係
そんな感じでしょうか。
人が多いから、他人とすれ違っても挨拶しないですもんね。
そんなドライな人間関係が都市部の特徴かなと思います。
田舎の生活
- 買い物は不便、娯楽が少ない
- 物価が安いとは限らない
- 人と人の交流が濃い
▼ 買い物が不便、娯楽が少ない
まずどこに行くのも不便です。最寄りのイオンまで車で30分、1時間なんて普通にあります。
バスや電車は本数が少ないため、どうしても車が必要になってきます。
最寄りのサイゼリアまで2時間かかります…(実話)
〇 解決策:ネットがあればOK
ネットがあれば全て解決します!
買い物はAmazon、楽天でほぼ完了。
娯楽もYouTubeやネットフリックス、電子書籍などネット1つあればOK
いい~世の中になった♪
スーパーも大型店にこだわらなければ近くにもありますし、「生協のトドック」で配達も可能です。
そしてたまに買い物行く時は1~2時間かけて遠くに行くと気分転換になって良いですよ。
近くに消費できるお店が無いので、必然的にお金が貯まります!
▼ 物価が安いとは限らない
全てが安い!そんなことはないです…
競争原理が働かないので、意外と安くないです
スーパーの値段はそれなりにしますし、物価の上昇も影響受けています。
ガソリンも都市部よりは数円高めですね。
アパートやマンションもすごく安いとこもなければ、すごく高級なところもありません。
北海道だと札幌の方が賃貸の数が多い分競争が働き、すごく安いとこから高いとこまで幅広いです。
意外と安い賃貸は少ないんだ。
〇 解決策:もらえたりすることが多い。時期により非常に安いことも
田舎は近所の繋がりが強いため、時期によっていただけることが多いです。
夏野菜の時期には「レタス5個」や「トマト1箱」、「毛ガニ」までいただけたりします。
今まで実際にもらったものだよ♪
また収穫の時期に重なると
「とうもろこし1本50円」「じゃがいも10kgで800円」などよく見かけます。
大量に入っていて「食べれるのか…」そんな量ですが、安さについ手がでてしまいます♪
▼ 人と人の交流が濃い
人との交流が苦でない方にはとっても良い所です。
年上の方が多いものの、皆さん世話好きでとても親切にして下さいます。
「野菜の育て方、教えてやるからな」
「赤飯作ったから持って行って」
「これもらったから食べてよ」
こんなことしょっちゅう言ってもらえます。
他所から来た私を受け入れ、親切にして下さる方々。
いつもありがとうございます。僕はあなたたちが大好きです。
ほんと感謝感謝です!
田舎の都会に住もう!
田舎と都会の特徴を解説してきましたが、両方のいいとこだけを取る方法があります。
それは…
田舎の都会に住む
ばばーん!これが最適解だと思ってます。
東京みたいな大都市だと通勤も大変で疲れてしまう。
過疎地の小さな町だと何をするにも不便。
そこで人口数万人程度の田舎では少し大きな町で、特急電車の停車駅や高速ICがある場所に住むことを強くオススメです。
そんな「田舎の都会」の特徴をまとめました。
そんな場所に家も建てました
悪い所
田舎の中では買い物もしやすく便利な地域ですが、都会とはまた違うところもたくさんあります。
- 家賃が安いとは限らない
- アパートの空きが少ない
この2点です。
家賃は安いとは限らない
ある程度の業者の競争はありますが、そこまで家賃は安くありません。
それは需要があるからです。
つまり「住みたい!」と思う人が多いからですね。
なので私の周りでも相場は1LDKで4万円~となっています。
2LDKで5万円~、3LDKだと6万円前後します。
田舎の割には「あれ、家賃そのぐらいなの?」感が強いかもしれません。
アパート・マンションに空きは少ない
そしてアパートの数の割に住みたいと思う人が多いため、「空きが少ない」です。
数はマンションよりもアパートの方が多いです。
そんなに大きなマンションは無いよ
実際は空いているお部屋はちらほらあるのですが、良い条件のとこはすぐに埋まってしまいます。
なので早め早めに行動して、良い条件のお部屋に入居する必要があります。
良い所
そんな「田舎の都会」ですが、メリットはたくさんあります!
田舎と都会の良い所をまとめた感じです。
- 必要な物は全部揃っている
- 土地が安い
- バスも電車も通っている
- 高速道路のICがある
実際に私が現在住んでいるのは、上の条件を満たす人口30000人とちょっとの田舎の中でも少し大きな町です。
上から解説していきます!
必要な物は全部揃っている
近場には大手のスーパー、家電量販店、本屋さんなど生活に必要な物はなんでも揃います。
コンビニやファストフード店もだいたいは町内にあります。
それだけで「生活必需品」は全て満たされるのです。
ブランド物の服やかばんが欲しい時は?
たまの遠出で本物の都会に行こう
私の町内には
イオン・ケーズデンキ・ヤマダ電機・ホーマック・マクドナルド・モスバーガー・ほっともっと・ミスド・ゲオ等
大手のお店がたくさんあります。それに加えて個人店や地元のスーパーもあります。
なので普段の生活やちょっと外食するのも不便は全くないです。
ブランド物の服や鞄などは生活必需品ではなくただの「贅沢品」です。
どうしても欲しかったら、休日に遠出して買いに行くと◎ですね。
このように近所だけで生活が完結します。
近くに浪費できるお店がないと、無駄遣いの習慣がなくなり、お金が貯まるので一石二鳥です!
土地が安い
都会に比べると圧倒的に土地代が安いです。そして広いです。
100坪350万円くらいが相場になっています。坪3~5万円が多い印象ですね。
本物の田舎だと100坪50万円辺りが相場ですが、あまり山の奥では生活は不便です…
土地の坪単価を一部まとめました
- 東京渋谷区:坪454万円
- 埼玉県さいたま市:坪31万円
- 宮城県仙台市:坪24万円
- 広島県広島市:坪27万円
- うちの町内:坪3~5万円
だいぶ値段に開きがあります。
東京は別格として、都市部に住むには土地が高くその分負担が増えローンが増えます。
土地が安ければローン減、もしくは家にお金を回すことも可能です。
実際に私は
72坪の土地を250万円で購入して家を建てました。
大きな家ではないですが、家庭菜園できる庭も手に入ったので嬉しい限りです。
近所は100坪程の土地が多い様子。
土地が安くローンを抑えることが出来きるので、とてもおすすめです。
バスや電車も通っている
もちろんバスや電車も通っています。
20~30分に1本来るので、都会の感覚だと本数少ないですが生活に不便はしないです。
普段は車移動が多いよ
ここで注目なのが
特急(もしくは快速)電車が停まる比較的大きめの駅
そんな駅がある町を選んでください。
人が流れてくる町は過疎化が進みにくいのが理由です。
特に鈍行だけでなく特急・快速が停まる駅は住む人が多く、人の流れが活発になりやすいのです。
駅近でも家賃は安いよ??
スーパーや役場がある町の中心部の方が高くなるよ★
また年を取って、運転しなくなってもバスや電車を利用できるのは生活にとっても便利です。
知り合いに車無しで生活する方も大勢います。
ある程度まとまった町であれば、車が無くても生活は全然可能ですよ。
それくらいバス及び電車は走っており、利用者も多いのです。
高速道路のICがある
高速道路のICがあるのは意外と重要です。
特急電車と同じ理由で人の流れがある地域は衰退しにくいからです。
うちの町にも郊外に高速ICがあります。自分たちが遠出する時も使うので、けっこう便利だったりします。
高速道路のすぐ近くに住む必要はありませんが、町の中か郊外に高速ICがある。
そんな地域は過疎化のリスクも低くオススメです。
まとめ:田舎の都会が最高です
今日のまとめいきます!
田舎・都会双方に良い点・悪い点があり、どちらが合うかはその人の価値観次第です。
どちらも一長一短ですな
しかし今回は両者のいいとこ取りな「田舎の都会」をおすすめしました。
- 必要な物が全部揃っている
- 土地が安い
- バスも電車も通っている
- 高速道路のICがある
そこまで田舎過ぎず、便利な物が程良くあり、人間関係の距離感も保たれています。
都会に疲れた方・田舎を出たい方、「田舎の都会に住む」という選択肢も案外面白いですよ。
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