(この記事は2022年12月29日に書きました。)
「北海道って町の中でもヒグマがでるんでしょ」
「シカもヒグマも数が増えているって聞くよ」
「外を歩くのは怖いよね、動物は人間のこと食べちゃうの?」
この記事はそんな方に向けて書いています。
こんにちは、どんぐりです!
北海道に住んでもう5年、すっかり動物たちとは友達★…とはなりませんでした。
犬だって苦手なんだぜ…
今回は北海道のヒグマやきつね、シカなど動物たちがどれくらい出現するのかをお話します。
▼この記事の内容
- 北海道の町中にヒグマは出ない!
- どこでヒグマに会える?
- 夜の運転は注意「動物は夜行性」
- 運が良ければ会えるかも→リス・ウサギ
結論から言うと町中にはシカやキツネはもちろん、ヒグマはまず出現しません!
よく報道されているのは札幌南区にヒグマが出没したことがニュースになっています。
しかし札幌南区は特殊な場所で、大部分が山のため人里に降りてきてしまうヒグマがいるのです。
山を切り開いて開発したのが札幌の南区よ^^
内容を読んでもらえれば、北海道内の動物事情がわかりますよ。
それではいきましょう!
▼この記事を書いた人
名前:どんぐり♂
関東から北海道へ移住して5年
道内のおいしい物巡りが大好き
僕も北海道へ移住前は、身近なところに動物がいると思ってました。
それを道民に言ったら笑われました。
「ちょっと、いつの時代の話してるの~」って。
北海道の町中にヒグマは出ない!
町中にはヒグマは出ません
ヒグマとの遭遇率:★☆☆☆☆
誤解されることが多いですが、町中にヒグマは出ないです!
ほとんどの町で99%出ないです。
最初は散歩するだけで心配してたよね^^;
危ないよ!ヒグマがでたらどうするの!って
ヒグマはとっても臆病な動物で、人間のにおいに敏感です。
嗅覚も非常に優れているため、自分からわざわざ人里に降りてくることもありません。
ずーっと外でお仕事している農家さんも
「ヒグマなんて見たことないべさ」
と皆さん口を揃えます。
全くおらんかったのだ
山間部に住む、50年も60年も農家をやっている方々に聞いても、ヒグマは見たことない人がほとんど。
「ヒグマはああ見えて、頭がいいからな。人の気配、においのある場所にはわざわざ来ないのよ」
そんなお話をしていました。
農家さんも出会ったことがないので、町中に住む僕らがヒグマに出会うことはほぼないことなのです。
どうしてヒグマ出没のニュースがあるの?
それでも毎年ヒグマの出没のニュースはありますよね。
実はヒグマが出るのは
- 町の中心から離れた山の近く
- 札幌の南区のように山がすぐ近くにある町
大きく2つに分類されます。
札幌のヒグマのニュースは南区関係がほとんどだよ
町から離れた場所
町の郊外は目撃情報アリ
北海道の町と町の間は驚くほど離れており、10kmも20kmも何もない畑が広がるのが日常です、
そういった人の気配がない場所で山が近いと、エサを求めてヒグマが出現することがあります。
▼ヒグマのエサが減った理由
- ドカ雪や猛暑など天気の異常
- 森の開発で木が切り倒される
近年は天気の異常や、多くの山が開拓された影響でどんぐりなどのエサが減り、お腹を空かせたヒグマが山を降りてくることがあります。
お腹が空いて仕方なくなんだね
畑や郊外でたまーに目撃情報があり、それがニュースで大きく報じられているのです。
山が近くにある町
山はヒグマのすみか。山近くの町には現れることもある。
基本的に町中には出ませんが、すぐ近くにすみかとなる山がある場合は別です。
上で書いたように森で食料が減っているヒグマがエサを求め、町に迷い込んでしまうことがあります。
とはいえ、町の中まで出てくるとことはまずありません。
町と山の境目あたりで発見されて、臆病なヒグマはびっくりして山に帰ることがほとんどなのです。
ワハハ!身体は大きくても、臆病なのだ
札幌の南区や手稲区など山が近い地区は、はずれの方で見かけることも
テレビではよく
「札幌でクマが出没しました」
なんてニュースがやっていますが、あれは半分正解で半分間違い。
あれだと札幌の中心部でヒグマが出たような誤解をまねきかねない、よくない報道の仕方ですね。
町中はヒグマはもちろん、シカやキツネも出ないよ^^/
↓は札幌南区のグーグルマップです
下の方にある町(十五島公園のあるとこ)が南区で、広大な山に囲まれているのがわかるかと思います。
この山を北にいくと西区や手稲区につながるよ
これだけ大きな山に囲まれていたらそこに住む動物たちが目撃されるのもわかる気がしませんか?
実際は南区や手稲区のようにすぐ近くに大きな山がある地域で、町へちょっと出ちゃったクマ達が大きく報道されています。
町中まで出てきて被害を与えるようなヒグマなんて、実際はほとんどいないのです。
テレビや新聞の報道のせいで、どこでも出るように勘違いする方が多いのです
元々、山だった場所を切り開いて町にしたのが札幌南区。
「ヒグマや動物たちが出る!」
というよりは
「動物たちのすみかだった土地に、人間が住んだ」
の方が正しいかもしれませんね。
人間も動物も仲良く住んでいきたいね!
他の動物も町中にでてきません
他の動物たちも町中では一切出ません(出れない)
ヒグマと同じようにシカやキツネ、たぬきなど北海道にいるたくさんの動物たちは町では姿を見ません。
みんな臆病なので人がいるところには出現しないのです。
動物たちは夜が活動時間
日中は山の動物達は姿を消して休んでいることがほとんど。
動物たちが主に活動する時間は「夜」なのです。
えへへ、僕も夜行性だよ
私達も夜から早朝にかけて、1番動く時間だよ〜
日没くらいから郊外の畑なんかを探すとポツポツと姿を発見できることがあります。
夜間に郊外や山道を運転する時は動物の飛び出しが多いので注意してくださいね!
どこでヒグマに会える?
「じゃあヒグマを見たいときはどこに行けばいいの?」
と疑問に思う方もいるでしょう。
山の中では絶対会いたくないNO1ですが、高確率で遠くから野生のヒグマを見られるのが「知床」。
山で会ったら心臓止まるよ…
そして確実に見られるのが「クマ牧場」になります。
飼育されてても迫力バツグンだぁ
知床
知床全域がヒグマの高密度地帯
知床は野生のヒグマが多く住んでいる場所と言われています。
知床五湖では湖の周りを散策できるのですが、ヒグマの姿が見られた時は歩ける歩道が限定されます。
簡単なレクチャーを受けてから歩くのよ^^
「ヒグマと出会わないために」って15分くらいの講義だったね
僕らは2回知床五湖に行きましたが、そのうち1回は「近くでヒグマが出没しました」と注意が促され、一部しか散策出来ませんでした。
知床の観光船から遠くのヒグマが見られる…かも
知床の観光船からヒグマが見られる可能性があります。
ヒグマまでの距離はかなり遠いので、双眼鏡があると◎です。
有料でレンタルもあるよ〜
僕らが乗船した際には運悪くみることが出来ず…
船長さんも一生懸命探してくれたけど、しょうがないね^^
とはいえ野生のヒグマが見られる確率が最も高いのは観光船からの見学になります。
クマ牧場
登別と昭和新山(洞爺湖)にクマ牧場あり!
野生ではないですが、クマ牧場に行けば飼育されたヒグマたちを見ることができます。
「牧場で飼われているヒグマか、迫力なさそうだな…」
と思う方もいるかもしれません。
実際行ってみると気性の激しいヒグマは「グアォ!」と吠えていたり、ケンカしていたりとなかなか迫力があります。
そしてクマ牧場のヒグマたちは、野生では見られない特徴があります。
どのヒグマもおねだりが上手で人が柵の近くに立つと、座っているヤツから寝ているヤツまでむくっと起き上がり
「えさちょうだい♪」
と立ち上がってアピールします。
▼エサは2種類
- ビスケット
- リンゴ
リンゴのエサは期間限定ですが、あったらこちらの方がオススメ。
ひょいっと投げてあげると「パクっ」っと1口で食べるヒグマの姿が見られますよ!
大きな口だことー!
夜の運転は注意「動物は夜行性」
基本的に動物たちはみんな夜行性。
夕方から朝方まで出現率アップ
▼日中の遭遇率
シカ:★★★☆☆
たぬき:★★☆☆☆
キツネ:★★☆☆☆
▼夜の遭遇率
シカ:★★★★★
たぬき:★★★☆☆
キツネ:★★★☆☆
シカやリスやたぬき、ハムスターまでほとんどの動物は夜に活動が活発になります。
そのため気をつけなければならないのは「夜の運転」
特にシカは夜の畑や山道で高確率で出現。群れでいることも多いです。
▼シカの習性
- 群れで行動
- ライトで目が光る
- 道路では早く走れない
一匹通ったのが見えたら「他にも何匹か続くかも」と思って運転するのが正解。
最大で5匹連なっているのを見たよ
夜は車のライトに反射して目が光るので、注意深く眺めると発見することができます。
夜の運転、特に畑や山道は動物の飛び出しに気をつけて運転しましょ。
夜でも町の中は基本大丈夫よ〜
運が良ければ会えるかも→リス・ウサギ
▼遭遇率
リス:★★☆☆☆
ウサギ:★☆☆☆☆
どちらもレア!
リスやウサギに会えたらあなたはラッキー!
北海道といえどもリスとウサギは見かける機会がほとんどありません。
僕は1年中外にいる時間が長く、畑をやったり山道を運転しますが、リスはごく稀、ウサギは2回だけ出会いました。
ウサギさんは最初「あの動物なんだろう…跳ねた!ウサギだー!」って感じだった^^
リスは木に登ったり、木からジャンプする時に爪を引っ掛けて移動するので「ガチッガチッ」と大きな音が出ます。
僕ら意外と大きな音だすよ〜
リスに会った時は木の近くを歩いていて
「木をひっかけるような、変な音がするなぁ」
と思っていたら2匹のリスが追いかけっこしていました。
目で探すのもよいですが、意外と耳をすました方が木を飛び跳ねるリスを見つけられますよ^^/
ウサギさんは運です!
ちなみに道東方面(知床や阿寒湖)に行く方は網走にシマリス公園があります。
たっくさんの可愛いシマリスに会えますよ〜!
楽しすぎて3時間くらい滞在しちゃった♪
リスさんたちが可愛くて、ずーっと遊べるの
褒めてくれてありがとう^^/
まとめ→北海道でもヒグマやシカ等の動物は町に出ません
町に動物は出ない
本州の人からよく勘違いされますが、北海道の町にはシカやヒグマなど動物はまず出ません。
「外を歩く時は気をつけてね、クマが出るかもしれないから」
「シカの数が増えて、どこにでも現れるんでしょ」
と本気(?)で言われることが未だにあるのですが、北海道の町も本州の町と同様に安全に散歩できます。
山に出る可能性はアリ
山に行けばそれはヒグマに遭遇する確率もあります。
森や山はヒグマや他の動物たちのすみかだからです。
けど本州の山にだってツキノワグマやイノシシが住んでいるので同じこと。
道内にイノシシはいないんだ
北海道が特別でなく、「森や山は動物たちのすみか」と理解してもらえるのがいいかなって思ってます^^/
▼参考記事はこちらです
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