「北海道に移住してみて、実際はどんなデメリットがあった?」
「移住者の視点から、北海道暮らしのいいとこ・悪いとこを知りたい」
この記事はそんな方に向けて書いてます。
こんにちは、どんぐりです!
早いもので北海道に引っ越して5年もの月日が流れました。
もう道産子だなw
5年あっという間だったね!
今回は関東から北海道に引っ越してみて感じた「北海道暮らしのデメリット」、そして大量にある「北海道暮らしのメリット」をお話します。
▼この記事の内容
- 北海道移住のデメリット4選
- 北海道移住のメリット9選
- 北海道へ移住するのにおすすめの地域
結論からお話すると、北海道の冬の寒さ、お仕事の給料に関するデメリットが多いです。
冬の厳しさ・給料の安さは移住前からわかっていたことなのだ
環境が変われば以前の環境と比較して悪いとこが目につくもの。
そんな北海道生活ですが、デメリット以上に大量に「素敵なメリット」があることにも気づいたのです^^/
▼この記事を書いた人
名前:どんぐり♂
関東から北海道に移住して5年
自然や田舎、畑が大好き★
1年目は「住めるかな、馴染めるかな、冬を越せるかなと不安だった」
今は北海道の快適さになじんでしまって、関東には戻れんなぁ
北海道移住のデメリット4選
実際に住んでみて1年で「これはつらいな!」と思ったことを4つ挙げました。
なんとなく予想してた冬の厳しさや、意外なものまであるんです^^;
慣れたら気にならないかもだけど…
それでも寒いのはつらいなぁ
冬が寒くて厳しい
北国だもの、そりゃ寒い
移住前から予想していましたが、やっぱり冬の寒さはこたえますね~
あまりにしばれる(とても寒い)日は、「寒い」を通り越して「痛い」に変わります。
風が強いとやばいよねw
いでででって感じさ(顔が)
それもそのはず、北国北海道の1月の気温はこんな感じ。
平均最高気温 | 平均最低気温 | |
札幌市 | -0.4℃ | -6.4℃ |
伊達市 | 0.1℃(+0.5℃) | -6.8℃(-0.4℃) |
東京都 | 9.8℃(+10.2℃) | 1.2℃(+7.6℃) |
東京と札幌、僕の住んでる伊達市を比較したよ♪
どっちも10℃近く気温差があるのね
意外かもですが、寒さ対策をすれば‐10℃の日でもあまり寒くありません。
必要な装備は以下の3つ。
- ダウン
- スノーブーツ
- 分厚い手袋(防水)
体の芯を守るダウンと、末端を守るブーツと手袋が重要です。
手袋はスキー用の手袋でOK
これらの装備がそろったらあら不思議!
吹雪の日でもルンルンで外を歩くことが可能なのです♪
雪道の運転が怖い
冬の間、道路はつるつるアイスバーン
雪国に住むと避けて通れないのが運転。
12月下旬~3月上旬までは道路は雪に覆われて、圧雪やアイスバーンの状態になります。
雪に慣れていない人だと
「雪道なんて怖くて運転できない!」
「車が止まらなそうで怖い」
そう思う人がほとんどだと思います。
僕もそう思ってた
意外ですが真冬の雪道ってそんなに滑りません。
普段より走るペースを落として、急ブレーキ・急発進・急ハンドルに気を付ければOK。
雪国ではおじちゃん・おばちゃんも普通に運転しているので、慣れたら怖さもなくなります。
車はさほど走ってないから、あまり怖くないのかも
人もほとんど歩いてないもんね
始めは怖がっていた妻も、今ではフツーに運転するようになりました。
運転したくない人や、維持費が高いので車を持ちたくない人もいると思います。
そんな時は町中に住めば、車が無くても十分に生活ができます。
札幌や旭川など都市部は電車・バスが多いので、不自由なく生活が送れます。
僕の住んでいる人口3万人の伊達市でも、市街地で車を使わずに生活してる人も大勢います。
「田舎=車が絶対に必要」というわけではないのでご安心を!
住む場所を考えたら、車なしで全然OKよ
山奥に住む場合はあった方がいいなぁ^^
本州への帰省が手間
移住者は帰省がやっかい
僕らみたいに関東から移住した人や本州からの移住者は実家や友達に会いに帰省するのが手間かかります。
ご存知の通り北海道は海を超えないと本州に行けないので、新幹線・飛行機・フェリーの利用が必須。
飛行機は千歳始め、各地の空港に行く必要があり、フェリーは小樽か苫小牧まで行かなくてはならないのでなかなか面倒なのです。
東北〜関東へは新幹線が便利
数年前に開通した北海道新幹線は料金は高めであるものの、東北・関東地方までならもっともアクセスが簡単です。
新幹線の通ってる函館まで行く必要はあるけど
飛行機・フェリーに比べたら乗る手間もかからず、1番ラクだよ〜
今後は札幌まで新幹線が延長する予定なので、札幌まで繋がったらもっと便利になりますね!
大型連休でも運賃があまり高くならない
GWなど大型連休では東京ー北海道間や大阪ー北海道間は飛行機の値段が高額になります。
旅行シーズンで需要が増えるからだね
しかし北海道から他の場所へ行く場合は、そこまで値上がりしません。
▼2023年のGWの航空料金
新千歳→羽田:17440円
羽田→新千歳:30340円
※5月3日、朝一のAIR DOの航空券を比較
一般的な流れの逆になるので、ハイシーズンでもあまり高額にならず飛行機に乗れるのは、隠れたメリットだったりします。
北海道全般に給料が安い
首都圏に比べたら給料が安いのは地方の宿命ですね。
北海道も例に漏れず、賃金は安いです。
▼平均年収
東京都…619万円
北海道…427万円
※年収データは厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」より
平均年収を比べると、東京と北海道で200万円近い差があることがわかります。
全国ランキングでは北海道は26位
いかに北海道がお給料面で不利かがわかりますね。
お給料の数字で見ると都会よりぐっと下がるのですが、食料品や家賃など物価全般が安いので、手元に残るお金は変わりません。
▼平均家賃の比較
1LDK | 2LDK | 3LDK | |
札幌(豊平区) | 5.0万円 | 6.8万円 | 8.0万円 |
札幌(中央区) | 5.5万円 | 8.0万円 | 11.1万円 |
旭川 | 4.8万円 | 5.5万円 | 6.0万円 |
東京(台東区) | 14.0万円 | 18.6万円 | 21.0万円 |
東京(新宿区) | 15.6万円 | 23.5万円 | 29.7万円 |
東京と札幌、旭川の平均家賃を比べると差がかなり大きくなります。
僕の場合は毎月の手取りがガクッと下がりましたが、家賃など固定費が減ったことで不思議と貯金額が増えました。
これほんと不思議…
もらえる給料の数字だけでなく、「毎月いくら貯金できるか」に焦点を当ててみるのも重要ですね。
北海道移住のメリット9選
デメリットを挙げてきましたが、それが全部吹き飛ぶくらいの「ありあまる、たくさんのメリット」が北海道の暮らしにはあります。
ここでは生活して「ほんとしあわせ」と感じる9つをご紹介です。
冬の室内は超快適!
1日中ストーブつけっぱなしで朝も夜も暖かい!
北海道の家は真冬の間、基本的に暖房を止めません。
1日中ストーブがずーっとついたままになっています。
換気も同時に行えるFFストーブだからできる技
12月〜2月はずーっとつけっぱなしが北海道スタイル!
なので夜寝る時、真冬でも毛布1枚で十分ポカポカ。
脱衣所でもトイレでも寒さを感じることは0です。
朝も室内が暖かいので、「寒さで布団から出れない」なんてことはありません!
朝から快適に過ごせるのはほんとしあわせ^^/
道民に多いのが、冬でも真夏のように室内を暖かくして半袖・短パンで過ごす「常夏スタイル」
僕の周りも暖房の設定温度が28℃、30℃の人はたくさんいます。
北海道では真冬に「ビールとアイスが爆売れする」のも納得の暑さですね。
わが家は節電を意識して、24℃設定でずーっとついてます
道民的には「寒いでしょ!?」の温度らしい…^^;
人付き合いが楽しい
昔ながらの近所付き合いが楽しい!
田舎と言えば近所付き合いを想像する人も多いと思います。
北海道も札幌や旭川の都会では少ないですが、僕の住んでる小さな町では近所付き合いがあります。
家で出来た野菜をあげたり、逆にもらったり。思いやりの心のやりとりが楽しくて「人間ってこうだよな」と感じます。
人との付き合いってめんどう?
近年では近所の人との付き合いがなくあり、「めんどくさい」と考える人が増えました。
でも人との交流ってそんなに面倒でしょうか??
本来人間は近くの人たち同士、協力しあってコミュニティを作って生きてきました。
そんな自然な生き方を否定する現代の考え方の方が「それってどうなんだろ?」と僕は思います。
北海道は歴史が浅く、みんなが移住者。受け入れやすい環境がそろってる
「北海道」に開拓者が入ってきて、まだ150年程。本州に比べて歴史が浅いのが北海道の特徴です。
今いる高齢者の方の親世代が開拓者として道内に入ってきているので、言ってみればみんなが移住者。
明治時代のお話さ
よそ者にも優しくおおらかな道民の気質は、まだ歴史が浅いことと、厳しい環境をみんなで協力して乗り越えてきたのが背景にあるんです。
食べ物が何でもおいしい
山の幸も海の幸もなんでもおいしい!(うますぎる)
ご存知の通り、北海道は食の宝庫。
冗談抜きに何を食べても「うまい!うますぎる!!」と感じます。
新鮮な海の幸はもちろん、牧場も多い北海道。
新鮮な牛乳を使ったシュークリーム、チーズケーキなどスイーツから、ピザまでほっぺが落ちるおいしさです。
飲むヨーグルトも超絶うまい!
「ラーメン」も最高においしい北海道。
札幌は味噌、旭川はしょうゆ、函館は塩ラーメンと地域ごとに特徴のあるラーメンが食べられます。
どのラーメンも絶品ですが、個人的おすすめは「ジンギスカン味噌ラーメン」
北海道の郷土料理「ジンギスカン」と味噌ラーメンが出会った夢のコラボ。
ヘルシーで食べごたえのあるラム肉のうまみがスープにとけこみ、濃厚なおいしさなんです。
低カロリーなのに高タンパクと栄養が豊富なんだ
初めて食べた時「うまい、うますぎる!何この組み合わせ」と涙が出そうになったのです。
私もすっかりはまったよ
身近なところに大自然がある
自然好きには最高の環境
札幌や苫小牧など比較的大きな町に住んでいても、ちょっと郊外にいけばそこは大自然。
山や海、森、湖など大自然のフィールドにすぐアクセスができるんです。
札幌ほどの大都市でも、自然が近いってすごいよね^^
▼休日のアクティビティ
- 釣り(海・川・湖)
- キャンプ
- BBQ
- 山登り
- サイクリング
- スキー・スノボ
- 湖でカヌー・SUP
車でちょっと走るだけで、これだけのアクティビティがすぐに可能。
アウトドア好きな方には、たまらない環境だと思います^^/
ちなみに僕の住む伊達市からは、湖も山も海も温泉もスキー場も全て車で20分圏内。
海にいたっては5分
思いたったらすぐ遊びにいける!北海道暮らしの最高なポイントですね!
北海道旅行に行き放題
国内旅行でも人気の高い「北海道旅行」
その北海道旅行が道内に住んでいる僕らにとって、すごく身近になりました。
100万ドルの夜景「函館」や、国内有数の温泉地「登別」、世界遺産の「知床」など道内の旅行に気軽に行くことができます。
遠いとこは2泊3日はほしいけど
本州から来るよりもすごく安く・手軽に旅行に行けるよ!
大型連休は激混み&高料金なので、人の少ない時期を選んで行けるのも大きな利点。
わが家は移住してから知床はもちろん、最北端の稚内市や最東端の根室市など道内のすみっこにも行きまくりました。
北海道各地に行きまくって、まだ行けてないのは離島くらいw
各地のグルメや温泉が楽しめるので、北海道の魅力を存分に味わっております^^
梅雨も夏も涼しい
そもそも北海道に梅雨はなかった
梅雨の時期、6月〜7月上旬にかけてはジメジメしたいやな日が続きますよね。
僕は関東時代太っていたこともあって、梅雨が最高に苦手でした。
それがここ北海道では梅雨がなくて、ジメジメどころか肌寒いくらい。
6月はストーブを焚くおうちもあるものね
半袖じゃ風邪ひくよ
梅雨の時期が涼しくて快適で、「一番好きな時期は?」と聞かれたら「6月!」と答えるくらいです。
最近は夏の北海道も気温が上がってきて、「35℃以上の猛暑日」なんて報道される日もあります。
そう、北海道も「盆地」は暑くなります。
道内の盆地として有名なのは旭川や富良野。どっちも夏になると暑くなって、毎年必ずニュースに出てきます。
加えて札幌も建物やコンクリートが多いせいで、近年は灼熱になっております^^;
コンクリートジャングルね
上の地図でいうと室蘭や苫小牧、釧路、根室のある太平洋側は夏でも涼しいです。
▼8月の最高気温の平均
平均最高気温 | |
室蘭 | 23.6℃(-2.8℃) |
釧路 | 21.5℃(-4.9℃) |
札幌 | 26.4℃ |
東京 | 31.3℃(+4.9℃) |
比較すると、特に釧路の涼しさは群を抜いてますね。
伊達市を例にすると、暑い日でも30℃行く日があるかないかくらい。
僕の住む伊達市は室蘭の隣なのだ
朝・晩は冷えるから、私は真夏でも半袖が着れなくなっちゃった
関東の夏を経験してる身としてはジリジリする感じがないので、ちょっと物足りなさも感じます。
渋滞がなくてドライブが最高
北海道の住んでから渋滞というものに遭遇しなくなりました。
そもそも僕の地域は住んでいる人が少ないので、車の台数も少なくなり、結果として渋滞が起きないのです。
お盆やGWなどの連休でも高速道路が渋滞することがないので、快適に休みを満喫することができるんです!
道民は500mも車が並んだら「渋滞だー!」って騒ぐ^^;
その長さは渋滞になるのかしら…
ストレスが少ない
人の少なさがストレス減、生きやすさに繋がった
田舎は人が少ないので自然とストレスが減って、毎日がラクに生きられるようになりました。
上で書いたように渋滞もなく、お店に出かけても混雑とは無縁。
その人の体質にもよると思いますが、僕は人の少ない地域でぐーんとストレスが減ってのびのびと生活できてます。
田舎の会社は定時帰りのところも多く、僕の勤め先もそんな感じ。
5時ぴったりにみんなが一斉に帰るので、残業がありません。
5年勤めてるけど、1度も残業ナシ
無駄な残業がなくなって、自宅で家族の時間が増えたのも仕事でストレスが減った理由です。
生活にお金がかからない
夏の野菜は味はもちろん、値段も最高なのです。
上の写真は移住最初の夏に、八百屋さんで見かけたトマト。
1箱にトマトが20個入って、お値段は450円という破格の安さ。
他にもジャガイモ5kgで600円など、「ほんとにいいの?」と思ってしまう値段で販売されてます。
さらに畑がいたるところで借りられるので、野菜を作ったらお金はほんとかかりません。
トマトは次から次へと実をつけるので、食べるのが非常に忙しい!
ジャガイモはたくさんできすぎて、食べ終わるのに次の春までかかりました。
こんな感じで買っても安く、作っても安く野菜が手に入るのが田舎なのです^^
さらに近所からおすそ分けで大量にもらえるという…
北海道へ移住するのにおすすめの地域
そんな北海道にも住みやすい地域、豪雪で生活が大変な地域があります。
意外かもですが北海道の中でも比較的雪が少なくて、温暖で住みやすい地域があるのです。
それが胆振(いぶり)地方と呼ばれる、千歳の南側の海沿いのエリア。
苫小牧や室蘭があるエリアになります。
▼胆振地方のメリット
- 札幌まで日帰り圏内
- 新千歳空港までアクセス良好
- 雪が道内では少なく、温暖
- 都市部と田舎がいい感じに融合
もちろん他にもすばらしい地域があるけど
胆振地方が個人的イチオシだな~
僕らは胆振地方にある「田舎の都会」の伊達市に移住しました^^
生活には困らなくて、大自然も身近なので北海道を満喫できます!
毎週畑、温泉、山登り、グルメ旅を楽しんでる♪
まとめ→北海道への移住はデメリットもあるけど、メリットがたくさん!
北海道への移住は、北国ならではの雪や寒さ、地方ならではの給料の安さなどデメリットがあります。
けど住んでみたらそんなデメリットが吹っ飛ぶくらいの、メリットがいっぱいあるのです。
思い切って移住してみたら、きっと楽しい生活があなたを待っていますよ!
▼参考記事はこちらです
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