北海道には雪が少ない地域があると聞きました。雪が少ない所。多い所が知りたいです。
そんな疑問にお答えします。道内は雪が少ない地方から、はちゃめちゃに降る豪雪地帯と別れているのです(‘◇’)ゞ
この記事には以下の内容が書かれています
- 雪が少ないのは太平洋側
- 雪の少ない「太平洋側の町」7選
- 雪の多い地域5選
- 近年ではドカ雪も…
- イチオシの住みやすい町
日本海側は冬のシーズンで10m近く降るところもありますが、日本海側は1mちょっと。
その差は10倍近くになるのです。
さらには近年僕ら道民を悩ませている「ドカ雪」事情も記しました。
僕らは雪の少ないエリアに住んでるのだ
少ないといっても、そこそこ積もるのよね^^;
内容を読むと北海道の雪事情に詳しくなれますよ(*’▽’)
それではいきましょう!
※本データは気象庁より「1991年~2020年の平均」のデータを使用しています。
▼この記事を書いた人
〇名前:どんぐり♂
〇関東から北海道へ移住して6年
〇季節を問わず道内の観光地・美味しい物巡りが好き
冬の期間も稚内や知床や根室まで、道内ほとんどの地域を回ったよ!
その地域によって雪の量が全然違うのだ~
雪が少ないのは太平洋側
雪が少ないのは太平洋の海側の地域です。
具体的には函館から釧路までの非常に長い距離が雪が少ないエリアなのです。
北海道を大きく分けると4つに分類されます。
- 太平洋側
- 日本海側
- 内陸
- オホーツク海側
そして地域によって気候や降雪量が大きく異なってくるのです。
北海道は広いものね
▼雪が降る理由
冬型の気圧配置は西が高く、東が低くなります。そして気圧は高い方→低い方へ風が流れます。
すなわち雪が降る理由は
ロシア側の冷たい空気が海で湿気を含んで、それが北海道に来るからです。
北から来た風が最初に当たる日本海側で雪が降り、次に山や内陸で雪が降ります。
そしてその風が太平洋側に届く時には既に日本海側や内陸で雪を降らしきった後なので、あまり残っていないのです。
それで雪が少ないんだ!
雪の少ない太平洋側の町7選
基本太平洋側では雪が少ないですが、その「少ない」にも差があります。順に見ていきましょう。
1 釧路 127cm
2 苫小牧145cm
3 室蘭 157cm
4 根室 159cm
5 帯広 198cm
6 千歳 227cm
7 函館 306cm
参考:札幌 479cm
なんと道東の釧路が1番降雪量が少ない地域でした。
ちょっと意外でした
道東は寒さが非常に厳しく、6月でもストーブを焚く方もいるくらいですが、雪の量は少ないのです。
こちらは2020年1月、釧路市の隣、「鶴居村」で撮った1枚。
雪がほとんど無いのがわかります。
とはいえ雪が降る時はそこそこ積もるので、僕らも簡単な道具は揃えました(*’▽’)
2位の苫小牧も雪が少なくて有名。
降雪が無いのでスキーが出来ず、逆にスケートがとても有名です。
スケート場が多いよ♪
そのためアイスホッケーもとても有名な地域なのです。
〇アイスホッケー「レッドイーグルス北海道」の本拠地
〇アイスホッケーの高校全国大会が開催
それに比べると同じ太平洋側の函館は306cm。
釧路の倍以上なので少し多いですね。
そして参考までに札幌は479cm!釧路の3倍、比較的近い苫小牧・室蘭の2倍以上なのです。
日本海に面しているからだね!
>>北海道移住者へオススメのお仕事10選+副業5つ【田舎で仕事探し】
雪が少ないデメリット
雪が少ないから「全てがハッピー」とはいきません。降らないことによるデメリットがあります。
▼雪かきが遅い・丁寧ではない
まず降らない地域は除雪が丁寧でなかったり、住宅地まで行われないこともあります。
最近では一気に降る「ドカ雪」が増えたので、除雪が追い付かず
家から車が出せない…
そんな状況になることもあります。
まさしく今年経験しました(泣)
除雪車がなかなか来ないので、みんなで協力して人力で雪かきをする必要があります。
▼冷え込みが強くなる
雪の少ないエリアは冷え込みが強いです。
雪は降るときに湿度を上げ、空気中の水分が増えるため気温が上がります。
湿度が上がると暑く感じるのは、本州の梅雨と同じ現象ですね。
湿度下げるだけでも涼しいよ!
また、雪が降る地域は晴れの日が少なく分厚い雲が空を覆っていることが多いです。
雲が無い日は、暖かい空気が空へ逃げるため、めちゃくちゃ冷え込みます!
朝方は-10℃以下までしばれる(とても寒い)こともしばしばです。
暖かいおでんの鍋、蓋が閉じているのが曇りの日。
蓋が開いているのが晴れの日。
どちらが先に冷えるかを考えるとわかりやすいかなと思います。
▼太平洋側は風が強い
太平洋側は風が強い地域が多く、特に冬は体感気温が非常に低く感じられます。
・風速10m以上の日が年間260日以上の「えりも岬」
・頻繁に暴風警報が出ている室蘭の「地球岬」
これらも太平洋側にあります。
飛ばされちゃうよ~~
以下は各地域の平均風速です(単位はm/秒)
地域 | 風速 | 地域 | 風速 |
釧路 | 5.0 | 帯広 | 2.2 |
苫小牧 | 3.2 | 千歳 | 4.1 |
室蘭 | 4.6 | 函館 | 3.6 |
根室 | 5.3 | 札幌 | 3.6 |
日本海寄りの札幌よりも高い所が多く出ました。
特に道東の釧路・根室は風が強いですね。この辺りは8月でも平均最高気温が21℃の地域。
冬になって強い風が吹くと、身体の芯まで冷え込むのです…
逆に少し内に入った帯広は風が弱く。苫小牧は雪が少なくて、風も比較的穏やかという結果でした。
雪の多い地域
雪が少ないエリアがあれば逆に豪雪地帯も存在します。
今回は5ヶ所を紹介します。どこも地名を聞いたら「雪がすごいところよね…」と道民が納得する場所です。
- 幌加内町(ほろかない)1232cm
- 喜茂別町(きもべつ)954cm
- 倶知安町(くっちゃん)921cm
- 岩見沢市664cm
- 旭川市557cm
どこも豪雪地帯として非常に有名ですが、幌加内町のは4桁と格の違いを見せつけています。
12mはとんでもないですね!!
冬に行った時は、道路に沿って3mクラスの雪の壁が延々と続いていました。
ちなみに私は北海道に来て1年だけ倶知安に住んでいました。
倶知安の隣はパウダースノーで有名なニセコエリアです。
私はアパートだったので、除雪は業者さんがやってくれましたが、毎朝膝まで雪が積もっておりました…
戸建ての方は車を出すため朝雪かきをして、帰ってきたら車を入れるため、再度雪かきが必要です。
豪雪地帯に住む方達の苦労は計り知れないです。
北海道の最強寒波が来た時はこんなかんじでした▼
しかしそんな雪にもメリットがあります。
雪が多いことのメリット
▼除雪が早い・キレイ!
道路に除雪が入るのが非常に早く、そして美しく仕上がります。
アスファルトの色が薄っすらと見えるまで、均一に除雪された道。
それが細かな路地や住宅街まで綺麗に雪が寄せられるのです。
朝5時くらいから外で「ガガガ」と除雪車の音がしますが、気になりません。ほんとありがたいです!
▼暖かい
上でも書きましたが、雪が降って積もると暖かいです。
豪雪地帯は冬に晴れる日が非常に少ないため、太平洋側に比べて最低気温の下がり方も穏やかです。
そして風もあまり吹かないので、「寒い」とは感じませんでした。
体感の寒さは「風」の有無が重要!
倶知安に居た頃の朝は−5℃位が多く、長袖Tシャツにもこもこダウンだけで出勤していました。
冬に千歳に泊まった時、朝ー14℃まで下がり、「ツーン」とした寒さに驚いたものです。
そんな訳で意外と豪雪地帯は雪はありますが、寒さ・風は穏やかです。
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近年ではドカ雪も…
太平洋側は雪が少ないとは言え「基本」雪が少ないのです。
その「基本」じゃなかったのが今年2022年でした。
近年は一気に雪が降り積もる「ドカ雪」が増えています。
どかっと降るよ~
あれは忘れもしない2月22日、23日。
2日間雪が降り続きました。
私が住んでいるのは室蘭近郊の町。ここも例年は雪が少ないのです。
お隣さんが「この辺はほうきで掃くくらいしか降らないから」と、そのレベルです。
それが玄関の階段部分がこのありさまです。帰宅して、玄関の扉にたどり着くまで1時間かかりました。
そして2日間乗れなかった私の車がこちら!
もはや雪に埋もれた「何か」ね
▼少し雪下ろしした後
乗れるようにするのに1時間かかった(泣)
お隣さんも頭抱えてました。
ドカ雪だけはどうしようもないです、用心して無理な外出は控えましょう。
まとめ:雪も風も少ない苫小牧が私のイチオシ!
今日のまとめいきます!
太平洋側が雪が少なく、日本海側や内陸部に豪雪地帯が多いお話をしました。
しかし太平洋側は風が強く、体感気温が低いデメリットもありました。
それではどこに住むのがいいのか…
結論は雪も風も少なく、札幌や空港にアクセスしやすい苫小牧が住むのにオススメです!
人口は17万人で普段生活するのに十分すぎるお店・環境が整っています。
おっきなイオンモールもあるよ
大きな町なので、「もう少し静かなところが…」そんな方は車で30分、隣の白老町も自然豊かでオススメ!
「ウポポイ」もできました
近年では「ドカ雪」があるので、その可能性を頭に入れつつ、注意して下さいね。
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