(この記事は2023年1月2日に書きました)
「田舎に住みたいけど、空き家の情報が少なくて困ってます」
「実際に空き家を買った人はどうやって見つけたの?」
この記事はそんな方に向けて書いています。
こんにちは、どんぐりです!
一時期、空き家ばかり探していて「もう掘っ立て小屋でもいいか」なんて考えてた時もありました。
屋根があればいいと思ってたw
断熱材ないと死んじゃうよ…
今回は田舎の空き家を見つけて持ち主の娘さんと交渉・打ち合わせをした話になります。
空き家の片付けや購入可能時期の折り合いがつかず、最終的に購入できなかったのですが、参考にしてもらえればと思います。
コロナが流行りだしたころで、時期がよくなかったの(泣)
▼この記事の内容
- 田舎で一軒家を買うメリット
- 田舎で一軒家(空き家)を見つけた方法
- 空き家の探し方→田舎の空き家情報はネットには少ない
- 空き家を買う際は必ず不動産業者に仲介を
結論からお話すると田舎・地方の一軒家や空き家の情報はネットに出ていないことが多いです。
地元の人が情報をたくさん持っているので、直接会ってお話をすることがおうちを買う1番の近道になります。
少し手間だけど、一番の近道
内容を読めば空き家をどうやって見つけて、どのように話を進めていくのかわかりますよ!
それではいきましょう^^/
▼この記事を書いた人
名前:どんぐり♂
関東から北海道へ移住して5年
自然の中でぼーっとするのが好き
最初は自分から声をかけるのが緊張しちゃって…^^;
今ですか?もうすっかり慣れちゃって、「こんにちはー!今日も寒いですね」なんて自分からよく声をかけます。
田舎で一軒家を買うメリット
「田舎」に家を買うメリットは都会とはまた違う、素敵な点がたくさんあります。
大きく4つに分類してみました。
- 値段が安い
- 自治体の補助金がある
- 大自然がすぐの環境
- 100坪は当たり前。土地が広い
どれも静かな環境ならでは^^
値段が安い
値段はめちゃくちゃ安い!
中にはタダで入居できる物件も
正直田舎の物件は都会と比べ物にならないくらい安いです。
ネットだと売られている物件は1000万オーバーもありますが、実際に空き家となると300万〜500万円が多い印象。
ネットに出ない空き家は本当に多いよ!
空いている家は住んでいた高齢者の方が住めなくなり、子どもが管理しているケースがほとんど。
住宅の築年数が22年を過ぎると価値が0になるので、基本は土地だけの値段になります。
そのため【売値はほぼ土地だけの価格=お手頃な価格】が成り立っているんですね。
田舎の土地は安いのだ~
場合によってはタダで入居させてもらえるケースもあります。
実際にタダで住んでいる人は賃貸が多いです。
「親が住んでた家だからすぐ売りたくないけど、家が傷まないよう誰かに住んで欲しい」
そんな気持ちから0円で借してもらって住んでいるようです。
中には
家賃1万円で1軒家を借りていたら、大家さんから
「古い家だから2年分の家賃でいいので買ってもらえないか?」
そう言われて24万円で買った話もあります。
↑の話を妻の同僚がしてました^^
ネットには出ないけど、タダで住める物件情報が田舎にはけっこうあるんです。
自治体の補助金がある
自治体によっては100万円の補助金もアリ!
今の時代、移住者を取り込もうと自治体によっては補助金を出してくれるところが増えています。
家を買うのはお金がかかるし、引っ越し費用などがかさむので補助金があるとすごく助かるもの。
僕が探していた自治体は中古の場合、購入費用の20%を援助してもらえるありがたい制度でした。
総額300万円くらいだったから、補助金60万円の予定だったよ
▼実際に移住を検討した「壮瞥町」の場合
→住宅購入時の補助金(新築最大200万円・中古100万円)
他にも支援がてんこもり!
- 医療費が18歳まで無償化
- 高校生から通学定期台の半額補助
- リフォームや引っ越しに対する補助金
- 起業や特産品の開発への補助金(最大100万円)
※他にも補助・支援がたくさんあります。
移住体験住宅があるので試しに住んでみるのもオススメです!
▼今は北海道へ移住すると最大100万円の移住支援金アリ
せっかく住むのであれば、使える制度をしっかり使って家を買いたいですね^^/
大自然がすぐの環境
山や川が近い!空気がキレイ!
山や川まですぐ近くの環境で、車通りも少ないので空気がキレイです。
車が少ないと子どもを安心して遊ばせることもできます。
▼風景から全力で季節を感じる
- 春:雪解けと緑の芽吹き
- 夏:緑が強さを増してくる
- 秋:山・森すべてが紅葉に
- 冬:頂上から山の雪化粧
自宅からは山の間から出てくる朝日が見えたり、冬は山の頂上に雪が積もる姿が見えたり季節を感じながら生活ができる幸せ。
自然を感じながら暮らす喜びが味わえます。
冬→春の移り変わりが1番好き
100坪は当たり前。土地が広い
基本1区画の広さは100坪以上
場所によって1000坪以上も
田舎の土地はとても広いです。
どのおうちに聞いても100坪以上の敷地があるのがほとんど。
車は5台も6台も余裕で停められるんだよ♪
大勢で集まっても全然平気ね
坪単価は安く、1坪で2〜3万円。
100坪の土地でも200万から300万円で買えてしまう、とてもお得な価格になっています。
「田舎で広い土地の家」というと、敷地が1000坪以上あったりします。
ここまで広いと大きな家庭菜園やったり、子どものブランコ作ったりして楽しみ方が無限大!
草刈りなど維持が少し大変ですが、広い敷地もとっても魅力です。
大きな声で騒いでも、音楽流しても全然問題ナシなのです
田舎で一軒家(空き家)を見つけた方法
実際に僕が田舎の一軒家を購入の直前までいったお話です。
当時毎日のようにネットの不動産情報を調べたものの、全然情報が入ってこない。
しかし町を歩くと「絶対空き家だよなぁ」と思える物件がちらほら。
そこで「自分から動いて情報を取りに行こう」と行動してみたのです。
- 地元のお店で聞いてみた
- 空き家の場所まで案内される
- 近所の方・自治会長から話を聞く
- ご家族と値段や購入時期の交渉
地元のお店で聞いてみた
地元の八百屋のおばあちゃんからお話を聞く
採れたて野菜が売られていたので、八百屋さんで野菜を買いつつ世間話をしていました。
僕「この町に住みたくて家を探してるけど、なかなかなくて…」
おばあちゃん「あら、空いちゃってるおうち私知っているわよ。同級生が住んでいたんだけど、今は誰も住んでなくて空いてるの」
空き家情報は地元の方がたくさん知っていますね。
家に住まなくなった時期や空いてしまった理由までいろいろ教えてもらいました。
何件か空き家情報を教えてもらって、そのうち一軒を案内してくれることに。
世話好きで優しい方が多いね
空き家の場所まで案内される
ご丁寧に空き家の周辺まで案内していただき、連絡先も交換しておきました。
▼空き家の情報
築20年〜30年
土地は100坪ないくらい
外壁や中も痛みは少なく、そのままでも住めそう
親切なおばあちゃんに感謝です
八百屋のおばあちゃんの知り合い=安全な人
八百屋のおばあちゃんと家の前で話してたのを近所の方が見ていたらしく、僕から声をかけても不審者とは思われなかったです
きっと僕だけだったら「知らない人が来てる…」となったと思います。
特に田舎のような狭い社会だと、地元の方の紹介があることで受け入れがとても早かったです。
近所の方・自治会長から話を聞く
ちょうど空き家の裏に住んでいる方から話を聞いて、自治会長を紹介されることに。
八百屋のおばあちゃん→空き家の裏の方→自治会長とつながりました。
自治会長や地区の班長は空き家の持ち主とつながっていることが多い◎
自治会長は役場を定年退職されたばかりのしっかりした方。
僕が本気で家を探していて、引っ越してきたいと熱意を伝えると
自治会長「娘さんの連絡先を知っているから、聞いてみてあげるよ」
こうしてトントンと話が進んで持ち主の娘さんとつながることができたのでした。
ご家族と値段や購入時期の交渉
ご家族との交渉→売値は土地の値段だけでOK
家は築20年以上が経っているので土地の値段だけで大丈夫とのこと。
土地が1坪2万円くらいの地域だったので、200万円+諸費用になりそうだとのお話になりました。
トラブルにならないよう、不動産会社へ仲介をお願いすることに
購入時期=空き家の片付け・整理が終わり次第
現状は空き家ですが、娘さんにとっては自身が生まれ育った家。
「時間をかけて片付けと心の整理をしてもよいですか?」とのことで、もちろん了承します。
しかし娘さんは遠方に住んでいるため頻繁に片付けに来ることが難しい。
札幌に住んでいる方なの
作業が進まないうちに世間で新型コロナが流行し、田舎に帰省するのも難しくなってしまったのです。
娘さんから
「コロナの関係で帰省も難しくなりました。申し訳ないのですが一度お話をなかったことにできませんか?」
と連絡があり、購入の話が空白に戻ってしまいました。
「きっと他にいいおうちが見つかるってことだね。今回はしょうがないね!」
夫婦でそう話して、また1から再出発することになったのです。
結果は残念でしたが、こうして話が進んだことで「僕たちでもできる」そんな自信がついてきました。
振り出しに戻ったけど、たくさん勉強になった!
こうして物件を見て回っているうちに、ネットに出ていない格安の土地に出会い、家を建てることになっていくのです。
空き家の探し方→田舎の空き家情報はネットには少ない
空き家情報、特に地方ではネットに載っていないものが多いです。
ではどうすればそんな物件に出会えるのか。
ここではネットで得られない空き家情報を、いかにしてゲットするかに焦点を当てます。
- 地元の不動産屋さんに声をかけておく
- 地元の金融機関(銀行・信金)に声をかける
- 自治体の空き家バンクに登録も◎
地元の不動産屋さんに声をかけておく
地元の不動産屋さんに声をかけておくと非公開の情報を教えてもらえることも。
もしその地域に不動産屋さんがなくとも、隣町など近くの業者さんと一度お話をしておくのが◎
本気で探している・購入したい意思を伝えることで
「いい物件が出たら公開する前に声かけてみよう」
そう不動産屋さんが考えてくれます。
実際に僕たちはこの方法で今住んでいる土地に出会いました。
ポストに資料が入ってた
「まだ売りには出ていない土地なんですが、近日中に公開する土地があります。条件だけでも見てみますか?」
そんな感じで教えてもらって相場よりとても安かったため購入することに。
購入意思を伝えて話だけでもしておくと、いい物件に出会える可能性が上がります^^/
地元の金融機関(銀行・信金)に声をかける
意外と物件を紹介してくれるのが地元の金融機関です。
田舎では物件を売る際、金融機関に相談が多い
田舎の方で多いのが不動産の業者さんに声をかけるのではなく、銀行や信金の親しい担当者に
「家が空いちゃって、困ってるんだ。どうしたらいいべか」
と相談することが多いです。
意外と知られていないトコ
住宅の売却の際は、買い主が住宅ローンを使うことが多く金融機関にとってもいいお話ですね。
僕の場合も信金の方と雑談しつつ仲良くなって、「売却情報がきたら教えて下さい」と伝えておきました。
車のローンで相談する機会があって、たまたま親しくなれた!
すると2~3ヶ月に1回くらいに「昼休み来れるかい?」と電話がかかってくるように。
購入には至りませんでしたが、1年間で5~6件の非公開の空き家情報が出てきて毎回ワクワクしたものでした。
自治体の空き家バンクに登録も◎
役場のホームページに空き家バンクがあることも
市役所や役場のホームページから空き家バンクにアクセスして情報をチェックできます。
自治体によってないところもありますが、移住者を求めている自治体なら高確率であります。
登録を済ませておけば空き家の情報が更新された時に連絡を受け取れます。
メールや電話でもらえるよ^^
空き家バンクは非公開物件はなく、全て公開している物件ですが、中には素敵なおうちも出ているので要チェックです!
空き家を買う際は必ず不動産業者に仲介を
不動産の登記や法律関係の書類は素人に難しい
→プロに仲介してもらい手続きを依頼する
物件の登記情報や所有権など法律関係は本当に難しいものばかり。
のちのちトラブルにならないよう、少しお金がかかってもプロに仲介をお願いするのが◎です。
手数料は↓のように全国どこの業者でも決まった手数料です。
▼不動産売買の仲介手数料(物件の価格が基準)
0~200万円=価格+5%+消費税
200~400万円=価格+4%+2万円+消費税
400万円以上=価格+3%+6万円+消費税
300万円の物件だったら?
4%が12万円だから、12+2+消費税=15万4千円だね
まとめ→田舎で一軒家買うのは価格も環境もステキ!
値段が安い!環境が素晴らしい!!補助金もあり
田舎の一軒家(空き家)は都会で家を買うよりもとってもお得に購入が可能。
中にはタダで住むこともできる、大変ありがたい物件もあります。
ネットには出ていない物件が多数あり、地元の人や役場・金融機関などで情報を得るとお宝的なおうち情報が出てくることも。
手間がかかる分、ライバルが少なくなるよ
僕は実際田舎に住んでみて、人とのつながりや野菜を自給できることに喜びを感じて生活ができています。
自然の中で生きる「田舎の生活」を多くの人に経験してもらえたらうれしいです^^/
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