旭山動物園と言えば大人気のホッキョクグマ!そのホッキョクグマの赤ちゃんについて知りたいな~
「もぐもぐタイム」も大人気のホッキョクグマ。そんなホッキョクグマにも2021年に赤ちゃんが産まれ、2022年の4月から公開されています。
ここでは赤ちゃんの「ゆめ」ちゃん、そしてホッキョクグマについて解説してきます。
▼この記事を書いた人
〇名前:どんぐり♂
〇関東から北海道へ移住して5年
〇道内各地の観光地・美味しい物巡りが大好き
年間パスポートを所有し、何回も行きます!動物だけでなく、展示物から人の生き方を学ぶことができる大好きな場所です。
この記事には以下のことが書かれています。
- 旭山動物園の人気者「ホッキョクグマ」とその子どもゆめちゃん
- ホッキョクグマは絶滅危惧種
- 私たちにできること
内容を読んでいただければ、ホッキョクグマのことや日々成長している子どものゆめちゃんのことがわかります。
そして絶滅危惧種のホッキョクグマに対して私たちが普段出来ることを考えていきましょう。
旭山動物園の人気者「ホッキョクグマ」とその子どもゆめちゃん
旭山動物園の看板動物と言っても過言ではない「ホッキョクグマ」
エサを食べる姿が見られる「もぐもぐタイム」は超人気です!
それでは「ホッキョクグマ館」から紹介していきます。
ホッキョクグマ館
正面ゲートから入って少し登ったところにあるのが「ほっきょくグマ館」
近くにペンギン館もあるのですぐにわかると思います。
室内からホッキョクグマを見ることが出来たり、泳ぐ姿も見ることが出来るのです。
展示物もたくさんあって、どれも勉強になる物ばかりです。
旭山動物園には5匹のホッキョクグマが住んでおり、去年生まれたゆめちゃんは「ホクト」と「ピリカ」の子どもなのです。
こっちだよ~
ホッキョクグマのヒミツ
陸上の肉食動物では最大の大きさを誇るホッキョクグマ。
「何を食べているの?」、「普段何をしているの?」、「子育てはどれくらいするの?」
そんなホッキョクグマのヒミツを4つ紹介します
- 主な食べ物はアザラシ
- 夏はよく休む
- 尾と耳はとても小さい
- 赤ちゃんはとっても小さい!!
主な食べ物はアザラシ
野生のホッキョクグマはアザラシが主食になっています。
動物園では馬肉や魚、野菜、果物などがバランスよく与えられています。
下の画はもぐもぐタイムで魚をめがけて泳ぐ姿です。魚1匹はぺろっと食べてしまいます。
最近では温暖化で氷が融けてしまい、氷の上で待ち伏せするホッキョクグマはアザラシを狩れないことが増えました。
すると陸上でトナカイを狩る姿が北極圏のノルウェーで目撃されたのです!
今までは食べなかったみたいだよ
ただ追いかけるだけでなく、上手に海に追い込み、自分の得意な水の中で狩るホッキョクグマ。
狩りの獲物を状況に合わせて変えたり、水辺に追い込んだりと実はとても賢い動物なのです。
夏はよく休む
ホッキョクグマは氷の上で待ち伏せしてアザラシを捕ります。
しかし夏は海が凍らず、氷の上で待機することができないので主食のアザラシが捕れません。
約3ヶ月、絶食の状態が続きます。さらにメスは秋ごろ巣にこもって出産の準備に入るため、最長で半年以上の絶食状態になることも。
そんなに食べられないのはつらいよ~
そのためなるべくエネルギーを使わないようにじーっとしていることがほとんどです。
尾と耳はとても小さい
とても大きな体を持つホッキョクグマ、大きな個体はオスで600kgになることも。
しかし尾っぽや耳といった体のでっぱりは小さくできています。
理由は小さくすることで熱を外に逃がさないようにすること、そして凍傷を防ぐためです。
寒い環境に合わせて進化したんだね!
赤ちゃんはとっても小さい!!
メスは大きい個体で350kgまで成長しますが、赤ちゃんはとても小さく500グラム程しかありません。
産まれたばかりの赤ちゃんは母親によって巣穴の中で育てられます。
3ヶ月母乳で育てられ、巣穴から出てくる時には10kgまで成長しているのです。
小さく産んで、巣穴で大きく育てるのは「ヒグマ」と似ていますね。
ある程度大きくなってから外に出るので、他の動物から襲われにくいという利点があるのです。
僕らはずっと小さなままよ~
ホッキョクグマの子ども「ゆめ」ちゃん
去年2021年の12月に誕生したばかり。まだ1歳にも満たない「ゆめ」ちゃん。性別はメスです。
旭山動物園で公開されたのは2022年の4月からです。私達は5月の連休と9月の連休に見に行きました。
5月の時はお母さんの後ろにべったり張り付いて歩いていました。
お母さんがすーっと水の中を泳いでいくとまだ泳げないゆめちゃんはその場で取り残されてしまい、うろうろしていました。
9月ではすっかり泳げるようになり、水も怖くなくなりました。白いかごを咥えて遊んでいます。
かごがべこべこ凹んでいるのを見ると、小さいけどホッキョクグマの子どもなんだな〜と再認識。
鳴き声だって「おおぅ!おおぅ!!」と低い声が響きます。
ホッキョクグマとヒグマの関係
元々ホッキョクグマはヒグマだった
2匹は元々同じ種族から分かれたと言われています。そのため今でも互いに交尾して子どもを産めるのです。
今から何万年も前に大陸の変動によって、シベリアの北極圏に取り残されたヒグマたちがいました。
身体が黒いヒグマたちは白銀の世界の北極では目立ってしまって狩りが出来ません。
北極で狩りが行なえ、子孫が繁栄できるようヒグマたちは長い時間をかけて進化したのです。
- 白い毛並み
- 分厚い皮下脂肪
- 長い首
- 短い手足
- 小さな耳と尾っぽ
毛並みが白くなることで環境と同化し、狩りが行いやすくなります。分厚い皮下脂肪で北極の厳しい環境で生きていくことも可能になりました。
長い首と短い手足で水の抵抗が減り、泳ぐのも得意。
そんなホッキョクグマですが、絶滅の危険性があるのです。
ヒグマから分化したホッキョクグマ、再びヒグマのみの生態系に戻ってしまう可能性もでてきました。
ホッキョクグマは絶滅危惧種
現在は2万頭程の数になってしまい、絶滅危惧種に指定されています。何が彼らの生態系を脅かすのでしょうか。
- 有害物質が北極圏に集まる
- 温暖化で氷が融ける
有害物質が北極圏に集まる
ビニールを燃やした時に発生するダイオキシンや作物に散布される農薬が、気流の流れに乗って遠い北極圏まで運ばれていきます。
また工場から排出される工業用水が海流に乗り、北極圏に到達します。
全て北極及び南極に集まってしまうよ!
気流によって有害物質が集まる北極圏は発生地域より汚染された地域になってしまうことも多いです。
海が汚染されるとプランクトンや魚も汚染され始め、それを食べるアザラシそしてホッキョクグマと有害物質が体に蓄積してしまいます。
より濃縮されて蓄積されちゃうよ…
一度体に蓄積された有害物質は体の中で分解されず、子に受け継がれていきます。
現に血液から工業物質が検出される野生のホッキョクグマも観察され、奇形の個体も報告されています。
有害物質がホッキョクグマや野生生物を確実に蝕んでいるのです。
温暖化で氷が融ける
氷が無い→狩りができない!
温暖化で北極の氷が融け始めています。氷はアザラシを狩るホッキョクグマに無くてはならないもの。
上に書いたように氷が無くなるとトナカイを狩った例もありますが、それもまだ少数です。
多くのホッキョクグマはエサを捕る事ができずに死んでしまいます。
食べられないと本当つらいよ…
現在食料不足や母クマの母乳の栄養不足により、子クマの生存率は44%と言われています。これはとても低い数字です。
氷の存在は彼らにとって欠かせない大事なものなのです。
私たちが出来ること
地球の温暖化により北極の氷が解けてホッキョクグマたちの住める場所が減っています。
私達が1人1人が出来ることは些細なことかもしれませんが、些細なことも地球の70億人の人たちが取り組めば大きな変化に繋がります。
- エアコンの設定温度を少し見直す
- 運転はエコ運転を心がける
- 移動に公共交通機関を使う
- 少しの距離は歩きか自転車
上の例は一例です。大掛かりなことをする必要はなく、各人少しずつ意識するだけで良いと思います。
自分たちの行動の変化が動物たちの幸せに繋がるって考えたら、なんか頑張れそうな気がしませんか??
僕らも嬉しいよ♪
まとめ
ホッキョクグマの生態やヒグマから進化した特徴などお話しました。
まだ小さいゆめちゃんも日に日に大きくなっていて、成長がとても楽しみです!
旭山動物園に行ったら「ほっきょくぐま館」ぜひのぞいてみて下さいね~。
そして絶滅危惧種になっているホッキョクグマ。私たちの手で一緒に共存できる未来を作っていきたいですね!
▼旭山動物園の仲間たち
コメント