2023年3月13日に書きました。
「北海道では冬季手当として、暖房代が支給されるんでしょ」
「それだけで暖房代は足りるの?」
「冬季手当はどのくらいもらえるの?」
この記事はそんな方に向けて書いています。
こんにちは、どんぐりです!
いつも冬季手当がもらえる11月は「やったー!ちょっとしたボーナス!」なんて浮かれている僕。
一瞬だけ、ほんとボーナスもらったような錯覚…
その後真冬に入っていくと、暖房代が増えてきて恐怖で震えるのがいつものパターンです。
今回は2022年に高断熱なエコ住宅を新築した僕が、冬季手当だけで暖房代をまかなえているのかを検証しました。
断熱性に力を入れて、省エネな家を建てたよ
▼この記事の内容
- 冬季手当って?
- オール電化のわが家で検証
- 暖房費が+になった理由を考える
- ほくでんは今年6月でさらに値上げ。来年はどうなるか…
結論からお話しすると、ほとんどの家庭では冬季手当だけでは暖房費をまかなえていません。
実際に周りの道民数人に聞いてみましたが
「絶対無理だよ、2か月くらいで使い切るよ」
「暖房費の補助みたいなもんだな~」
なんて答えが返ってきました。
冬季手当で足りないのは、道民の常識みたい
それでも断熱材をめいっぱい使った、ウチならなんとかしてくれる…
そんな希望を胸に2022年11月~2023年3月の冬期間で検証をしたのです^^;
▼記事を書いている人
名前:どんぐり♂
関東から北海道へ移住して5年
自然や田舎、畑が大好き★
北海道のおうちはどこもホカホカ。
設定温度が高く、暖房費が5万円を超えることもあるみたい。
うちは最も高い月で28000円。
なんか冬季手当でカバーできる気がするけど、はたして…^^
冬季手当って?
冬の始まりにもらえる、「暖房費」
北海道では「暖房費」として、冬季手当が支給される会社が多いです。
これは冬に増える暖房代の「補助」として、会社が支給する福利厚生の1つ。
手当がない会社もあるよ^^;
体感として、出る会社の方が多いかな
▼冬季手当は一括型と毎月型
一括型→11月前後に半年分まとめて支給
毎月型→毎月給料に合わせて定額が支給
11月~3月が冬とみなされることが多いです
うちの会社の場合は11月の頭に、半年分まとめて支給されます。
ボーナスと同じように10日前後に封筒が配られるので、
「やったぁ~臨時ボーナスだ~」
なんて最初は本気で思って、喜んでいた僕。
周りの道民は慣れた様子で、淡々としてたw
冬の入り口に配られる「冬季手当」は、冬の訪れを告げる風物詩といったとこでしょうか。
いくら支給されるの?
僕の場合→世帯主で手取り8万円
支給額は会社によって、世帯主かそうでないかで変わってきます。
僕の場合は世帯主で額面上で95000円の支給。
しっかり税金引かれて、もらえるのは8万円です。
暖房費まで税金引かなくても…
今回はこの8万円で、冬の間(11月~3月)の暖房費をカバーできるのかを検証します。
オール電化のわが家で検証
▼わが家の概要
- 木造平屋の3LDK(2022年築)
- 妻と僕の2人暮らし
- お風呂もコンロも全て電気のオール電化
- 暖房はエアコンでの全館空調。設定温度は24℃で、12月から3月までつけっぱなし。
2022年に新築した、小さな3LDKの平屋です。
お風呂やコンロまで全て電気でまかなう、オール電化になっております。
屋根には太陽光パネルがのっており、日中の電気は太陽光発電でカバーできます(晴れた日のみ)
1月〜3月上旬は雪で全く発電ができん(泣)
>>【全館空調オール電化の家】北海道の光熱費は?エアコン1台で暖かい!
維持費を安くしたかったので、断熱性能にこだわったハウスメーカーで建てました。
それで予算が少なくなって、小さなおうちになったよ
それでも住んでみると、小さな家の方が省エネと気づいたんだ
少ないエネルギーで温かくなるんだよ^^
その結果、断熱性能を示すUA値は0.2以下を記録。
自然と「ZEH」の認定を得ることができました。
▼ZEH(ゼッチ)とは
Net Zero Energy Houseの頭文字をとった略語。
断熱性が高く、太陽光発電によって電力を生み出すことのできる住宅です。
省エネ機能にすぐれ、消費するエネルギーより作るエネルギーが大きくなっているのが特徴。
冬期間の電気代を計算
▼各月の電気代
2022年11月:10614円
2022年12月:15499円
2023年1月:27853円
2023年2月:22131円
2023年3月:18881円
※2023年2月から1KWhあたりー7円の補助金あり
冬の間は上のような電気代がかかりました。
うちは暖房も電気なので、暖房代もまとめて請求がくるのだ
そのため暖房を使わない時期の平均電気代を出して、冬の電気代から引いてあげると「冬の暖房費」が計算できます。
▼暖房費の計算方法
暖房費=冬の電気代ー平年の電気代
▼電気代が安かった月
2022年8月:7802円
2022年9月:8247円
2022年10月:8256円
比較的電気代が穏やかな夏~秋の時期で上のような結果になりました。
わが家は暖房以外の電気代は、平均で8000円使っているようです。
つまり冬の電気代からそれぞれ8000円を引くと、だいたいの暖房費が計算できるのです。
順に計算していくばい
冬期間の暖房費を計算
▼各月の暖房費
2022年11月:2614円
2022年12月:7499円
2023年1月:19853円
2023年2月:14131円
2023年3月:10881円
暖房費の合計→54978円
冬の間、5ヶ月間の暖房費は合計54978円となりました。
すごい!思ったより安いじゃない〜
いやぁ、我ながらびっくり
もらった冬季手当が8万円だったので、暖房費の合計額を引くと「25028円」もあまりました!
この調子なら4月分の暖房費を入れても、6万円以下に収まりそうで最高ですな。
ちょっとしたボーナスで、うれしいよ!!
暖房費が+になった理由を考える
多くの道民が冬季手当だけでは暖房費が足りない中、僕らが+にできた理由を考察します。
- 断熱性能にすぐれてる
- 3LDKの平屋は体積が小さい
- 暖房の設定温度は24℃
断熱性能がいい
建てる時に「いつでも家全体を温かくしたい。断熱性能を高くしよう」
それが僕らの希望だったので、断熱性能を非常に重視しました。
その結果、断熱性能を示すUA値は0.2以下を記録。
結果として冬温かくて、夏に涼しい省エネな家になりました。
断熱材の分、建築費が少し高くなるのが難点
その分は維持費で回収するよ!
平屋で体積が小さい
家の体積が小さいので、その分温かくするのに少しのエネルギーで済みます。
例えば2階建ての家を正方形の箱だとすると、平屋のわが家は下半分しかない長方形の箱みたいなもんです。
その長方形の部分だけを温めればよいので、暖房費が抑えられるんです。
敷地面積24坪の3LDKよ♪
平屋+高断熱が快適だった
正直、できるなら大きな家にしたかったです。
豪邸に住みたかったよ!
けど断熱費用にお金をかけたので、小さな平屋になってしまいました。
しかし実際に住んでみると、これがなかなか快適。
- 家族を近くに感じられる
- 導線が短く、階段も無くラク
- 光熱費が予想以上に安い
今では全く後悔なく、「いい家建てたなぁ」と思っています。
暖房の設定温度は24℃
他の道民よりも設定温度が低い
わが家はエアコン1台の全館空調で、設定温度を24℃にしています。
12月〜3月までは1日中つけっぱなしなので、家の中は素晴らしく快適です。
真冬、寝る時は毛布1枚だけ
朝も温かいから、布団から出るのがつらくないのだ^^
しかし24℃でも道民からすると、設定温度は低い方なのです。
道民みたいに半袖+短パンスタイルではないけど…
周りの道民は設定温度を30℃近くするなど、家全体を夏みたいにする人が多いです。
それで半袖で過ごして、ビールやアイスを食べるのが道民スタイル。
長袖は絶対着れない
「そんなに暑くしたら暖房費かかるのは当然でしょ…」が僕らの正直な感想。
僕ら夫婦は元は関東の人間なので、暖房はほどほどです。
それが暖房費を節約できている理由の1つですね^^/
24℃でも十分温かいよ〜
いつも長袖1枚でOKなのだ
とても温かくで便利なエアコン暖房ですが、乾燥は大敵です。
石油ストーブも乾燥しますが、体感としてエアコンの方が乾燥が強いですね。
なので寝る時は濡れタオルを干したり、最近は夜中だけ加湿器を使うようになりました。
乾燥してると風邪も引きやすく、肌にも良くないので注意が必要ですね。
お肌にうるおいを!
ほくでんは今年6月でさらに値上げ。来年はどうなるか…
2023年6月に値上げを発表済
ほくでんは今年の6月から、さらなる値上げを発表しています。
純粋に負担が増えるため、家計が圧迫されることは間違いなし。
給料上がるといいんだけど
うん!期待はできないな^^;
値上げされると、来年度は冬季手当だけで暖房費をまかなえるのか、また不安が増えます。
希望としては「手当が増えて、余裕もってクリアできるといいな」なんて思ってます!
うーむ、電気代を気にする日々はまだまだ続きますね(泣)
まとめ→高断熱+小さな家なら、冬季手当だけで暖房費をカバーできる
道民の常識→冬季手当だけでは暖房費をまかなえない
検証結果→高断熱の家なら、冬期間の暖房費をカバー可能
冬季手当(暖房費)だけでは冬の暖房費には全然足りないというのが、僕ら道民の常識です。
けどわが家のように断熱性能にこだわった、小さな家であれば冬季手当で十分にカバー可能でした。
冬の暖房費合計:54978円
冬季手当(手取り):80000円
約25000円のお釣りもでた
これから家を建てる方は(特に寒冷地で)初期費用が増えても、断熱にはお金をかけるべきです。
結果的に光熱費が安くなるので、長い目でみたら十分に回収可能ですよ^^/
既に家を建ててる方や、電気代の上昇に悩む方は電力会社の乗り換えも検討してみるとよいかもです。
エネチェンジで電力比較を行う
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