新卒入社のブラック企業1ヶ月で退職した話

東京の夜景 どんぐりの日常

おばんです、どんぐりです

大学を卒業後、「都会でバリバリ働いてキャリアを積むんだ

なんて夢を見て東京の会社に勤めていました

いいところに住んで、いい車に乗りたかった私

お金を稼いで消費のことしか頭になかった私

そこは1年間で離職率が50%超えのスーパーな環境でした

この文章が少しでもブラック企業の脱出のきっかけになれたら嬉しいなぁ

そんなことを思って書きます

どんぐり
どんぐり

うつ状態でひまわりの種食べられなかったもの

勤務先は大都会東京の「渋谷」

渋谷のスクランブル交差点
なぜか憧れていたスクランブル交差点

大学時代から憧れの東京で華やかな生活を望んでいたどんぐり

就職活動では第一条件としてやりたい仕事以上に「給料が高い」を設定していたのです

タワーマンションに住んでいい車乗るんだ

いつかはフェラーリが欲しいな!!なんて思ったりして

くるみ
くるみ

とにかくお金が欲しかったのね

どんぐり
どんぐり

いやぁ恥ずかしながら…

就職活動が始まると歩合制のある営業職中心に選考を受け始めました

筆記試験は対策ばっちり

集団面接は少し苦手、1対1の面接はそれなりに大丈夫

そんな感じの就活生でした

不動産業界へ

業界を調べていると

ふむふむ、どうやら「不動産業界」ってのは成果次第で稼げるんだな

結果次第で給料が変動するなんて私にぴったりの仕事じゃないか(なぜ?)

そんな理由で不動産の営業を志望するようになります

どんぐり
どんぐり

今思えばこれが間違いの始まり

選考はそれなりに突破し順調に内定も得てはいましたが

もっと条件いいところないか?

もっと稼げるところへいきたい!

そんな激しい衝動に突き動かされ、たどり着いた場所

「1ルームマンション投資会社」デデーン

東京のマンション

普通の人は「マンション投資会社」ってだけでやばいと思いますよね

ひたすら電話をかけて電話営業するあれあれ

なんでかなぁ、あの時は

「僕なら大丈夫だよ」っていう謎の自信があったんだよなぁ

くるみ
くるみ

むしろ根拠を教えてほしい

初任給は脅威の30万円オーバー

更に「宅建」の資格を持っていると手当で+3万円

さらにマンション1件成約で+50万円。去年の新人では1600万円稼いだ人もいると

(こんな新人はいなかったことが後でわかります)

在学中に宅建を取得した私は

月給33万円+歩合制という条件で渋谷にあるマンション投資会社へ入社を決めたのです

お友達
お友達

資格も経験もないのに既に怪しい…

 

離職率50%超え、マンション投資会社

最初は神奈川県にある59000円、1Kのアパートを契約して1時間かけて渋谷まで通ってました

同期は20人!ん、やけに多いな

会社の規模は100人くらいのはずなのにな

お友達
お友達

100人の会社で新人20人は異常だよ

そんな同期たちとも仲良くなり、入社までわくわくする私

同期とも

稼いだらこんなことをやりたい

僕はさ…私はね…

そんな夢を語り合って飲み明かしたりもしていました

その先に待つ地獄にまだ気づきもしないまま

 

入社3週間目、配属へ

入社式を経て、別施設で2週間の研修へ

研修では名刺交換から電話の取次ぎ、挨拶の仕方からグループ課題まで

一般的な研修を受けさせられました

グループ課題では夜遅くまでチームで解決策を練ったりなど

割と充実した時間

どんぐり
どんぐり

社会人最高!毎日充実。なんて思ってたよ、この頃までは

そんな2週間の研修を終えると各部署(営業〇課など)に配属が決まります

そして朝礼、新入社員の挨拶が終わると社訓の斉唱とのこと

「売らない人間に存在価値はない!」

ええ?何よそれ、そんなんあるって聞いてないよ

面接の時やホームページにも

アットホームな和やかな職場って言てたやん

うちはチームで動くよ、体育会系なんて真逆だよって言うてたやん

昭和の営業マンかよ、もう時代は平成だぞ?令和だって近いんだぞ

「売れる人間が全て正しいのだ!!

もう帰りたい…

 

入社1ヶ月で退職へ

ミーティング

社訓も毎日斉唱させられながら電話営業へ

1日500件は営業電話をかけるように」ひぇ~~~

試しに電話をかけてみる

もしもし、ワンルームマンションのお話ですが…

ガチャ

切られた

もう一度かけてみる

こんにちは!マンションの投資のお話でした!」少し爽やかにしてみた☆

いりません!」ガチャ

あれ、また切られた

いやーきついな。想像以上に心がえぐれるなぁ。これ、いつまでもつかな…

そんなことを考え初日は400件の電話をかけて完敗

 

時間は既に夜の9時を過ぎ、周りでは1年先輩が上司に

こんな数字しか残せないんなら、辞めろ」なんて言われる始末

叱責が恫喝に変わっていくのに時間はかかりません

 

さらに電話の相手から

どこの会社だ?迷惑電話は通報するぞ」なんて言われたら

怒鳴ってガチャ切りする上司

そんなのが日常の仕事場

 

会社を出るのは10時過ぎ、家に到着するのは11時過ぎで

この会社を選択した自分の愚かさ、浅はかさに涙がこぼれました

くるみ
くるみ

やってたのは迷惑電話かけるだけね

どんぐり
どんぐり

自分が社会に迷惑しかかけていなくて、

誰にも必要とされないのが一番辛かった

 

同期1人目の離職者

(迷惑)電話をかけ続け、叱責され、夜も遅くまで残されはや1週間

入社してから3週間経ったころ、同期のAが来なくなりました

A君は国公立大学を出ており、非常に真面目で勤勉

研修でも率先してリーダー役を引き受けていました

A君
A君

ここで稼いで両親に楽させたいんだ

どんぐり
どんぐり

立派だの~~~

そんな夢をどんぐりに語っていたA君

上司にA君のことを聞くも

あいつ辞めたから。ああいうのは早くいなくなった方がいいんだよ

僕も辞めたらこう言われるんだろうなぁ

いつ、どうやって辞めようかな

そんなことを常に考えるようになっていました

どんぐり
どんぐり

この頃にはご飯も食べられませんでした

 

退職へ

おじいちゃんとおばあちゃんの人形

電話をかけるシステムはPCに入っており、個人情報から企業名、学校の名前まで全て網羅されています

ここの教頭は話を聞いてくれる、ここの課長は既に1件持っているなど情報も一緒に見れます

どんぐりが卒業した小学校や中学校も出てきました

小学校の頃は楽しかったな」、「中学校では部活、文化祭も楽しかったな

僕はどこで道を間違ったんだ…

 

そんなことを思いながら自分の中学校へかけてみるも

「公務中ですので」ガチャ

当然切られますわな

次に卒業した小学校にかけてみると、なんと電話に出た先生が少し話をしてくれて

マンションには興味ないのだけどね、あなたに言いたいのは

人の役に立つことをしなさい。それに偉いも偉くないもないのよ。いつからでも遅くないから

そんなお話を僕にしてくれました

卒業して10年、もちろん面識もない先生

僕からしたら母校の小学校だけど、先生からしたら僕は赤の他人

身体がふっと軽くなり我に返りました

 

もう辞めよう。何か人の役に立つことをしよう

お金は必要なだけでいい、誰かに感謝されることをしたい

どんぐり
どんぐり

この考えが作業療法士や北海道の田舎に移住へ繋がるよ

 

もう辞めます

このころにはご飯も美味しくなく、食べられなくて体重も激減

そもそも家に帰るのは11時過ぎでご飯を食べる暇も余裕もない

洗剤飲んだら楽になれるかな?

電車飛び込みは家族に迷惑かかるよな

なんて本気で考えていた頃

仕事に行かなくなりました

上の先生の話からわずか2日後のことでした

どんぐり
どんぐり

思い立ったらすぐ行動!

初日は「熱が出てしまって休みます」と伝え

熱があっても関係ない、来い」なんて言われたけど無視

2日目に

もう辞めます。人役立つことをして生きていきたいです

とだけ伝えて電話を切りました

 

辞めるのが決まって2,3日は鬱々としていたけど

それ以降は気分も晴れ渡って散歩したり、ご飯も美味しく食べられるようになりました

美味しくて食事ができるってそれだけで幸せなことですね

くるみ
くるみ

「すぐ辞めて…他所で通用しないよ」なんて周りから言われた?

どんぐり
どんぐり

うん、だけど周りの声は気にしなかったよ

ちなみにこの会社、3ヶ月で同期の半分が辞め

1年経たないうちに会社がなくなってました☆てへ

 

最後に

退職後は純粋に高齢者の手助けがしたいと思った僕

小さい頃、長期の休みには福島のおじいちゃんおばあちゃんに預けられていた僕

常に高齢者が周りにいた環境の僕からは自然な流れでした

 

お金」じゃなくて「ありがとう」を言ってもらえる人になりたい

あの日、知らない先生が電話越しに伝えてくれたように

そしてリハビリの仕事、「作業療法士」を目指すため実家に帰ることになります

回り道をたくさん、人の3倍(もっとかも)くらいしましたが

ひん曲がった考えの僕には全て大事なことであって

どれも学びのためには大切なことでした

 

どんな回り道でも経験として戻ってくるので、自分の心に正直に生きて下さい

そして環境がだめならすぐに逃げ出していいんです

あなたが悪いのじゃなくて、周りが悪いんです

1ヶ月で逃げ出したけど、今があります

 

もしこんな経験した方、今まさにしているよ!という方いつでもご連絡下さい

今回の経験が少しでも人の役に立つことを願って

また次回です!したっけ!

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