新卒の会社は1ヶ月で辞めて、実家に戻りアルバイトしました
そして次の年の春に専門学校に入学してからのお話です
当時大変だったことや勉強のコツ
臨床で指導者をした今だからわかる実習のコツなど
作業療法士の模試で全国8位を取ったどんぐりがお伝えします
リハビリに興味がある人はもちろん
作業療法士や理学療法士を目指す方にも役立ててもらえたら嬉しいです
臨床に出ると楽しいよ♪
▼ちなみに社会人から専門に入る前、大学生の時に編入も経験しています。
専門学校 1年生
どんぐりは24歳で入学となりました
3年制の専門学校だったので、そこでの経験を元に書いていきます
入学式を終えて
さて教室に入ってみる1クラス40人
周りは高校を出た18歳の子たちが7割、社会人経験組が残り3割といったところ
不安だ……うまくやっていけるのか
18歳の子なんてみーんなきゃぴきゃぴしとるぞ
おじさんきもいなんて言われないといいな…
そんな最初の感想でした
あっという間に仲良くなった
授業が始まるとグループワークが多かったもので、すぐに慣れた!
最初は緊張もあったけど名前と顔を覚えてもらえたら、あとは
どんぐりさん!どんぐりさん!!
なんて気さくに話しかけてくれたり、溶け込んだ後は放課後にみんなでご飯を食べにいったりと青春してました
こんなおじさんと仲良くしてくれてありがたいなぁ
- グループワークも多くすぐに仲良くなれる
- クラスのイベントなど積極的だとなお◎
半年もしたら年齢関係なくみんな仲良くなっとりました
テストの鬼門
みんなが嫌いなテスト
うちの学校では7月に前期試験、2月に後期試験が行われてました
60点未満は再試になり、受験料2000円が必要になるシステム
学校に貢献した人は20000円くらい収めてたよ
1年次は座学中心の授業内容
その中でも特に「運動機能解剖学」が最初の関門!
これは筋肉の起始と停止や働き、神経支配を答える必要があり
↓こんな感じ
●(例)上腕二頭筋
- 肩甲骨の烏口突起、関節上結節から始まり、橈骨と上腕二頭筋腱膜に停止する
- 神経支配は筋皮神経でc5~c7番
- 作用は前腕の屈曲、回外
実技試験でも口頭で問われ、被験者役の先生を相手に発表したりしました
覚える量が多く、とにかく暗記が大変!
コツは1日で詰め込まずに毎日少しずつ繰り返して覚えること
本当にそれで覚えられるの??
大丈夫、忘却曲線だよ!
移動の電車や部屋でぶつぶつやって長期記憶にもっていけたらこっちの勝ち!
それでも不安?絶対大丈夫、そんな時こそ忘却曲線だよ!!
直前に詰め込もうとする人が多く、クラスの半分20人くらいは再試験になってたなぁ(泣)
専門学校 2年生
2年生にもなるとより専門性の高い授業、そして治療を行う実技へと変わっていきます
1年生との違いは「実技」の授業・テストが増えるところ
実技の試験は待ってる間はとっても緊張するね
心臓バクバクで生きている心地がしないもの
何度も帰りたいと思った…
そんな不安を自信に変える方法は1つだけ
「何度も練習すること!」どどーん
車いすへ移乗する動作とか、座位のまま麻痺側へ誘導するとか
本当何度も何度も練習するしかありません
100回やって不安だったら200回やればいいんです
誰よりも回数こなせばそれが自信になるから
その積み重ねで実技試験を乗り換えたらそれが成長になるんです
そうして身に着けた自信はこれから絶対活きてきます
初めての長期実習「1ヶ月半」
3年制の学校だと、後半1月~2月にかけて6週間の「評価実習」があります
どんぐりは施設にいって実習することになりました
正直、病院に比べたら施設での実習は楽です
でも学ぶことがたくさんあります
〇最初の実習で学ぶこと
- 患者さん、指導者、病棟職員との接し方(特に患者さんとの話し方)
- 施設や病院の雰囲気
- 基本的な評価や治療のこと
素直になんでも吸収していけたらここではオッケー!細かい評価はできなくて当然!
ここで患者さん(利用者さん)との関わり方を学べるとその後がぐっと楽
敬語だけれども、堅苦しくなりすぎず少し崩してお話しするようなそんな感じ
そしてなんでも質問しましょう。質問されると指導者だって嬉しいものです
たまに難しいこと質問されると僕は困ったよ…
専門学校 3年生
3年生になると臨床実習2つと国家試験対策で晴れて卒業になります
卒業まであと少し!
まず誰もが苦労するであろう実習を見ていきましょう
臨床実習「2ヶ月間」のコツ
おそらく学生時代一番大変であろう、3年間の山場「実習」
僕自身学生として、そして指導者として何人も学生を見てきた視点からまとめてお話します
- 指導者(スーパーバイザー・ケースバイザー)と仲良くなろう
- 出来なくて当たり前、なんでも質問して吸収しよう
- 積極的に自分から「見学いいですか?」等の声掛けをしよう
- 掃除など雑務は1番に取り掛かろう
指導者との関係性
指導者との関係性はとっても重要
ここが上手くいく人は実習も上手くいきますし、つまずいてしまう人はここが関門だったりします
不思議なことに嫌な奴が指導者に多いもの…
「好き勝手言ってんなぁ」
「こっちが学生だからっていい気になって」
僕は毎日思ってました!1時間に5回くらいは思ってたんじゃないかな
でも「生涯でこの嫌な奴と会うのも2ヶ月だけ」
そう割り切ったら楽なもんです
そして仲良くなればこっちのもの!勝手に向こうから教えてくれる知識や技術いっぱい吸収しましょう
仲良くなる方法は↓を参照
なんでも聞こう!
〇〇ってなんですか?
□□ってどうやってやるんですか?
たくさん質問すると「こいつやる気あるなぁ」と可愛がってくれるもの
学生だから何聞いてもいいんです!わからなくて当然だから、何でも聞こう
変なこと聞いちゃっても笑いが起こるからおっけー
質問して「学び」と「笑い」しかないのなら、どんどんした方がいいよ!
自分の学生さんもたくさん質問してくれると、こっちも嬉しかったもの
臨床に出たら聞けないこともあるよ
積極的に自分から声掛けしよう
僕が一番失敗したこと、コレ↑
あまり喋らずに黙っていると
「どこがわからないの?」
「本当にわかっているの?」
「あいつはやる気がない」
そう勘違いしてくる人もいるもの
なので空いた時間からはセラピスト見つけて片っ端から
「次の時間見学入ってもいいですか?」って声をかけるのがとっても大切
僕も臨床で見学に入られたら緊張もする反面、嬉しさもあったのも事実
たまに「さっきも見学入ったけど何を見るの?」とか
嫌味なこと言ってくる人もいるけど
「わかりました、出直します!」(もう二度と声かけねーよ)
なんて言っておけばオッケー!
雑務は1番に取り掛かろう
朝礼前や終礼後には掃除がどこでもあるもの
掃除だったり、リハビリ介入中に物品取ってきたりと雑務は喜んで取り組もう!
すると勝手に周りから
「あの学生さんはやる気あるよ~」とか
うまくいかない時でも
「あの学生さんを何とかしてあげたい!」
そんなあなたのファンが周りに増えていくよ!
正直「めんどくせーなぁ」って思うのは誰でも同じ
実習なんて2ヶ月だけ。できることを最大限やって、臨床へのステップと思えばいいんです
国家試験対策
- 過去問が一番大切
- 周りと切磋琢磨しながら取り組む
この2つだけ心掛けていれば大丈夫!落ちません!
模擬試験は難しいのであくまで現時点での指標にしていればおっけー
実際、妻のくるみは模擬試験で1度も合格点(6割)を取れませんでしたが
本番では7割近い点数を取れていました
自分が1番びっくり
周りも国試対策をしているはずなので、現状を確認しながら互いに切磋琢磨してやっていきましょ
1人にならずに声かけあってやるのが大切
そして取り組む問題集は
クエスチョン・バンクの共通問題・専門問題を用意してこれらを2冊だけ解けば大丈夫
これを解説を読み込みながら何度も何度もやりましょう
どんぐりはそれぞれ12周やって、全国8位の成績になりました
すぐに結果が出なくても焦らなくて大丈夫
コツコツ積み重ねていけばいいんです
必ず結果がでます
たまに「解剖学から深く極めようよ」なんて言う子もいますが
時間がいくらあっても足りん!
まず過去問を一通りやって、ベースとなる知識を取り込んでから深いところに入っていきましょう
全ての分野で80点取れるようになれたら合格はすぐそこっ
余裕があったら深いところまで勉強してください、それも大事
あなたなら絶対できる!大丈夫、北の大地の隅っこから応援しています!
最後に
長い文章最後までお読みいただき、ありがとうございました
てんきゅ~
これから作業療法士・理学療法士を目指す方、社会人から専門学校に入る方、現役現学生の力になれたら嬉しいです
質問あったら、いつでもお気軽にどうぞ♪
臨床は大変ですが、楽しいこと学生時代の何倍もあります
読んでくれたあなたが素敵なOT・PTになってくれることを願って終わりにします。
▼参考記事はこちらです
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